伝えよう。伝えたい。そうしているうちにいよいよ私のお腹は10ヶ月を迎えた。
結婚したこと、妊娠のこと。一番伝えたかった大親友を驚かせるため、今まで何も伝えず我慢した。
直接会って話したかったからだ。
その友達が先日赤ちゃんを産んだ。 小学校時代からの大の仲良しだ。自宅から車で十五分程の距離に住んでいるが、
お互い仕事してるし、友達は子供が三人なのでなかなか会う機会がない。
とは言え、毎月メールのやり取りや何かあると互いに連絡を取り合う。
電話の度に「いつになることやら・・・まみ早く結婚しい。 」
3人目の妊娠報告の連絡があった時は「ああ、私の夢はまみとの子供を同級生にしたかったけど、
もう無理。さすがに4人は産まないよ」 そんなことばかり言われていた。
だから私の妊娠を知るとどれほど喜んでくれるか楽しみであった。
そして先日、遂に友達に会いに行った。
見舞い前日、「すごく喜ぶお土産持って行くからね」とメールした。
もちろん赤ちゃん報告だ。
沢山お土産の入った紙袋でお腹を隠して病室に入った。
約一年ぶりの再会にとても喜んでくれた。
でも・・・・お腹をみても、指輪をみても全く気がつかない。
あまりにも気がつかないから、
「ねぇ、同級生だよ」とお腹をさすりながら伝えると、目を丸くして何度も何度もお腹をみていた。
すぐには理解できないようだ。
言葉にならないようで、部屋を行ったり来たり、そして、笑いに変わり、「きゃー、あんまり笑わせたらお腹がきれる
(帝王切開のため)~」と叫んでいた。いつも冷静な親友の行動に私も楽しくなった。
話したいことはたくさんあったけど、出産したばかりだから素早く病室をでた。詳しい話はあまりしていない。
一年ぶりの再会が終わった。
予想していた、いや、予想以上にあんなに喜んでくれた友達の顔をみて嬉しかった。
「いまだに信じられません。でも本当におめでとう」と夜メールが届いた。
長崎にいる親友に伝えた時は、嬉しい、嬉しいと大泣きをしてくれた。
いつもお世話になっているある友達は妊婦の本を二冊、ポストにそっと入れてくれてた。
一冊は母への贈り物。孫の本であった。
ある人はカルシウムと言って、美味しい豆を取り寄せてくれた。
まわりの人に支えられ、産まれてくることを今か今かと待ってくれる人がたくさんいる。
幸せ者である。感謝の気持ちでいっぱいだ。
いよいよ出産となる。まだまだ電車で仕事に通っているが、
突然ポロリと赤ちゃんが落ちてこないように気をつけないといけない(笑)。
|